テキスト差分比較
変更前と変更後のテキストを貼り付けると、削除行を赤・追加行を緑で色分け表示します。文章は端末内だけで比較され、外部には送信されません。契約書・原稿レビュー・コード差分・ログ比較・JSON/YAML差分まで端末内で確認できます。
2026年6月時点の一次情報で動作確認済み
- Git公式 git-diff マニュアル(git 2.54.0)のunified形式仕様に準拠
- POSIX IEEE Std 1003.1-2017 The Open Group Base Specifications Issue 7 (2018) diff -u/-U/-c/-C オプション仕様
- IETF RFC 6902 JavaScript Object Notation (JSON) Patch(application/json-patch+json)2013年4月公開を踏襲したJSON差分解説
このツールでできること
2つの文章を行単位で比較し、削除された行(赤)/追加された行(緑)/変更がない行(グレー)を一目で識別できます。アルゴリズムには LCS(Longest Common Subsequence=最長共通部分列)の動的計画法を採用しており、git diff や POSIX diff の Hunt-McIlroy法と同じ系統の数学的な最小編集距離計算で「どの行が同じか」を判定します。最大1500行まで処理でき、契約書のレビュー(追加条項と削除条項の確認)、原稿の校正(編集前後の差分把握)、ソースコードレビュー(プルリクエストの内容把握)、設定ファイルの変更追跡(nginx.conf / docker-compose.yml の差分)、JSON/YAMLスキーマの進化確認(OpenAPI の minor バージョン差)、ログファイル比較(before/after の状態確認)など、エンジニアからライター・法務担当まで幅広い実務に対応します。比較処理は完全にブラウザ内で完結するためサーバー送信ゼロ、機密性の高い契約書や社内文書も安心して扱えます。
使い方(4ステップ)
- 左側のテキストエリアに「変更前」の文章を貼り付ける(最大1500行)
- 右側のテキストエリアに「変更後」の文章を貼り付ける(CRLF/LF両対応)
- 比較ボタンを押すと、削除行は赤・追加行は緑・変更なしはグレーで色分け表示
- 結果を確認しコピー、レビューコメント・Slack・メール・Wordへ貼り付け
使い方の詳細解説(行単位比較の仕組み)
行の分割方法:テキストを改行文字で配列に分割し、空行も1要素として扱います。Windowsで作成された文書はCRLFが混じる場合がありますが、本ツールは改行コードに敏感ではないため、差分が無いはずなのに全行赤緑になる場合は改行コードの不一致を疑ってください。
LCS(最長共通部分列)の考え方:2つの行リストから「順序を保ったまま共通する最大の部分列」を求め、それを「同じ行」と見なします。残りが追加または削除です。git diff も同じ原理で、Myers diff(1986年論文のO(ND)アルゴリズム)や Patience diff(一意な行をアンカーにする)で高速化されています。
本ツールの制限と回避策:1500行を超えると応答性が落ちます。10万行のログ比較などはサーバー上で diff -u を使うか、Beyond Compare / Meld / KDiff3 を推奨します。文字単位の差分(character-level)は本ツールでは行いません。1行内の数文字違いを精査したい場合は、その1行だけを別途比較してください。
こんなときに便利(6シーン)
- ①契約書の修正前後チェック取引先から戻ってきた契約書の修正箇所を、変更履歴に頼らず本文ベースで確認
- ②原稿・記事のリライト前後編集者からの修正提案を全文比較し、意図しない削除が無いかチェック
- ③プルリクエストのレビューgit diff の出力をブラウザに貼って色分け確認、コミット粒度の把握
- ④設定ファイル変更の確認nginx.conf / docker-compose.yml / .env.example の変更点把握
- ⑤APIレスポンスの比較テスト前後で同じエンドポイントを叩き、レスポンスJSONの差分を可視化
- ⑥ログファイルの状態比較before/after のアプリログを並べて、追加されたエラーや消えた警告を識別
日本仕様:日本語テキスト比較のコツ
| 課題 | 対処 | 参考ツール |
|---|---|---|
| 全角/半角の混在で差分多発 | 事前に半角統一 | 全角⇔半角変換 |
| 漢数字/算用数字のゆれ | 表記を片方に揃える | 漢数字変換 |
| 改行コード違い(CRLF/LF) | dos2unix で正規化 | テキスト分割 |
| Wordコピーで全角スペース混入 | 行末空白オプションON | 記号・特殊文字一覧 |
| 縦書き原稿のコピペで順序逆転 | 横書き形式で再貼り付け | テキスト分割 |
| 機種依存文字の取り違え | UTF-8で保存し直す | 記号・特殊文字一覧 |
| Word校閲との二重チェック | 本ツールは下見・最終はWord | — |
注意事項
- 本ツールは行単位の差分のみ表示します。文字単位の精査が必要な箇所は専用エディタを使ってください。
- 契約書の最終チェックは Word の校閲機能や弁護士確認と併用してください。本ツールは下見用です。
- 1500行上限を超える場合、ブラウザが応答停止する恐れがあります。分割して比較してください。
- 差分結果のスクリーンショットを社外共有する際は、機密情報の有無を必ず確認してください。
よくある質問(FAQ 9問)
- Q. 比較したテキストはサーバーに送信されますか?
- A. 送信されません。比較はすべてブラウザ内(JavaScript)で完結します。契約書・社内文書・コードレビューなど機密性の高いテキストも安全にチェックできます。
- Q. 何行まで比較できますか?
- A. 最大1500行までです。LCS(最長共通部分列)の動的計画法はO(n×m)メモリを使うため、極端に長い文書を一度に比較するとブラウザが重くなるため上限を設けています。それ以上は分割比較を推奨します。
- Q. git diff の出力と同じですか?
- A. 考え方は同じですが表現方法が異なります。git diff は POSIX diff -u 互換の unified format(@@で囲まれたハンクと先頭+/-記号)を出力します。本ツールは行単位の追加・削除を色分けで視覚化する形式で、レビュー目的に最適化しています。
- Q. 空白の違いは無視できますか?
- A. 行末の空白を無視するオプションを使えば、末尾空白だけの違いを差分から除外できます。インデントや行頭空白の差は無視しないため、コード比較でも構造変更を見落としません。
- Q. 文字単位(character-level diff)で見られますか?
- A. 本ツールは行単位(line-level diff)です。1行のなかの数文字違いを細かく見たい場合は、その行だけを別途貼り付けて比較するか、専門エディタ(VSCode の Compare、Beyond Compare、Meld 等)の使用を推奨します。
- Q. JSON や YAML の差分にも使えますか?
- A. 整形済みであれば使えます。整形前のミニファイ JSON は1行になってしまうので、prettier や jq で整形(インデント2スペース)してから貼り付けてください。構造的な差分が必要な場合は RFC 6902 の JSON Patch を検討してください。
- Q. 改行コード CRLF と LF の違いは検出されますか?
- A. 本ツールはブラウザ標準の split で改行を分割するため、CRLF と LF の混在は警告しません。改行コードの差を検出したい場合は事前に dos2unix / nkf で正規化するか、git config core.autocrlf 設定を確認してください。
- Q. 契約書の修正チェックに使えますか?
- A. 使えます。Word 文書はそのまま貼れないので、コピー&ペーストで本文だけを抽出してください。法務レビューでは追加(緑)と削除(赤)を1行ずつ確認し、最終的に Word の校閲機能の「変更履歴」と突き合わせるのが安全です。
- Q. 結果を画像やPDFで保存できますか?
- A. ブラウザの印刷機能(Ctrl+P / Cmd+P)で「PDFとして保存」を選べばPDF化できます。スクリーンショットは Win+Shift+S(Windows)や Cmd+Shift+4(Mac)で範囲指定キャプチャできます。
関連ツール
- 正規表現テスター
差分検出のパターン検証
- ハッシュ値計算
ファイル同一性チェック
- URLエンコード/デコード
クエリ文字列の比較準備
- UNIXタイムスタンプ変換
ログ時刻の正規化