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連名・贈り主名入れマナー — 夫婦/兄弟/会社の正しい並べ方

所要時間:約8分

大原則 — 向かって右が目上

のし紙の連名は向かって右が目上、左へ向かうほど目下。 これは縦書きの書状文化全般に共通する作法で、右上座・左下座の「右上位」原則に基づきます。 ビジネス書類・冠婚葬祭の席次・連名すべてに通じる日本のフォーマルな並び順です。

夫婦連名 — 右に夫、左に妻の名前のみ

夫婦で連名にする場合、右側に夫の姓+名、左側に妻の名のみを書きます。 姓は両者共通なので、妻の姓は省略するのが伝統的な作法です。

(右) 山田 太郎 — (左) 花子

ただし最近は夫婦別姓やパートナー関係の多様化により、両者の姓名を併記するケースも一般的になっています。 形式を重んじる場面では伝統作法、自由な場面では両姓併記、と使い分けて構いません。

兄弟・親子連名 — 右から年長者

兄弟連名・親子連名は右から年長者→年少者の順に並べます。 姓は全員共通なので、右側に姓+名、左へ向かう人は名のみで構いません。

(右) 山田 太郎 — (中) 次郎 — (左) 三郎

年長者の優先順位は長男 → 次男 → 三男 → 長女 → 次女の順が伝統的。 ただし社会人と学生が混在する場合は、社会的地位(年齢ではなく社会人を優先)で並べるケースもあります。

会社連名 — 右に役職上位

会社の連名は右に役職上位、左へ向かうほど下位。 役職が同じ場合は入社順(先輩順)、入社が同期なら50音順または年齢順で並べます。

(右) 部長 田中一郎 — (中) 課長 鈴木次郎 — (左) 係長 佐藤三郎

会社名は連名の右上に小さく添えます(株式会社○○、その下に役職+氏名)。 連名全員が同じ役職の場合は、役職を省略して氏名のみ並べることも多いです。

4名以上 — 「外一同」または別紙

のし紙に書ける連名は3名までが目安。 4名以上になる場合は2つの方法から選びます。

  1. 代表者1名+「外一同」:のし紙には代表者1名の姓名と、その左に小さく「外一同」と添えます。 全員の名前は別紙に書いて品物の中に同封します。
  2. 団体名でまとめる:「○○部一同」「○○課一同」「○○会一同」のように、団体名で表記します。 この場合も、全員の名前は別紙に書いて同封すると丁寧。

別紙(内札・内紙)は無地の和紙または白紙に縦書きで、上から目上→目下の順、または右から目上→目下の順で記載。 「○○一同」と表書きを書き、その下に全員の氏名を並べます。

慶事と弔事で並びは同じ? — 結論:同じ

のし紙の連名は慶事・弔事ともに右が目上で並びは同じです。 ただし香典袋・弔電などの差出人欄は別ルールで、左右逆になる例もあるため混同しないよう注意してください。

また弔事の場合、故人との関係順で並べることもあります。 例えば「故人の長男・次男・長女」の順は年齢ではなく、長男→次男→長女のような家督順となるケースがあります。 地域・宗派の慣習に従ってください。

役職・敬称の書き方

  • 自分の名前に「様」「殿」は付けない:贈り主名は自分の名前なので敬称不要。 「山田太郎」「田中一郎」のように姓名のみ書きます。
  • 会社の役職は氏名の上に小さく:「部長 田中一郎」のように、役職を小さく上に添える。 役職を省略する場合は氏名のみで構いません。
  • 肩書きが長い場合は2行に:「株式会社○○ 営業部長 田中一郎」のように長い場合は、 会社名・役職・氏名を3段に分けて、氏名が最大文字サイズになるよう配置します。

よくある間違いと対処

  1. 夫婦連名で妻に姓を付けてしまう:伝統作法では妻は名のみ。両姓併記でも間違いではないが、フォーマル度は妻の姓省略の方が上。
  2. 4名以上を全員のし紙に書く:3名までが目安。4名以上は代表者+外一同、または団体名で表記。
  3. 会社の連名で役職下位を右に書く:右が役職上位。下位は左へ。
  4. 自分の名前に「様」を付ける:贈り主名に敬称は不要。「山田太郎」が正解、「山田太郎様」は誤り。
  5. 連名の文字サイズが表書きより大きい:贈り主名は表書きより小さめに。表書きが最大、贈り主名は2/3〜3/4のサイズが目安。

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