暑中見舞いの基本構成 — 5段で組み立てる
暑中見舞い・残暑見舞いは、相手や時期が違っても基本構成は同じです。次の5段を順に並べると、誰宛でも違和感のないものが書けます。
- 挨拶:「暑中お見舞い申し上げます」または「残暑お見舞い申し上げます」(行を変えて大書きにする)
- 時候の表現:「炎暑が続いておりますが」など、その日の体感を一言
- 相手の安否を気遣う:「皆様お変わりございませんか」「いかがお過ごしでしょうか」
- 自分の近況:「私どもも元気に過ごしております」など簡潔に
- 結び・日付:「ご自愛ください」「令和○年盛夏(または晩夏)」
年賀状と違い、暑中見舞いは本文を長くしすぎないのが暗黙のルールです。3〜5行で簡潔に。
友人・親戚向け文例
親しい間柄では、形式ばらずに自分の言葉で書く方が気持ちが伝わります。
暑中(小暑〜立秋前日)
暑中お見舞い申し上げます
連日の猛暑が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
こちらは家族みんな元気に夏休みを楽しんでいます。
今度ぜひゆっくり会いましょう。
くれぐれもお身体にお気をつけて。
令和○年 盛夏
残暑(立秋〜8月末)
残暑お見舞い申し上げます
立秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが、お変わりありませんか。
こちらも家族そろって元気にしています。
夏バテに気をつけて、もうしばらく頑張りましょうね。
令和○年 晩夏
法人取引先向け文例
取引先には、日頃のお礼と今後のお願いを簡潔に。担当者の個人名で書くか、会社名で書くかは過去のやり取りに合わせます。
暑中
暑中お見舞い申し上げます
炎暑の候、貴社におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。
暑さ厳しき折、皆様のご健勝とますますのご発展をお祈り申し上げます。
令和○年 盛夏
残暑
残暑お見舞い申し上げます
立秋を過ぎてもなお厳しい暑さが続いておりますが、貴社におかれましてはご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
令和○年 晩夏
目上の方(恩師・上司)向け文例
目上の方には、相手の健康をいたわる気遣いと、自分の近況報告を添えます。「お見舞い申し上げます」と本来こちらが上から下に使う表現ですが、目上の方への暑中見舞いとして長らく慣用されている表現です。
暑中
暑中お伺い申し上げます
炎暑厳しき折、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
先日は温かいお言葉をいただき、誠にありがとうございました。
おかげさまで、私どもも変わりなく過ごしております。
厳しい暑さがしばらく続くようでございます。どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。
令和○年 盛夏
※目上の方には「お見舞い」より謙譲度の高い「お伺い」を使うとより丁寧です。
残暑
残暑お伺い申し上げます
立秋を過ぎましてもなお厳しい暑さが続いておりますが、皆様にはお健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
ご無沙汰しております。私どもも家族そろって元気に過ごしております。
残暑厳しき折、どうぞお身体を大切にお過ごしくださいませ。
令和○年 晩夏
部分的な書き換え例 — 表現の引き出し
上記の文例をそのまま使ってもよいですし、以下の言い回しを差し替えると、自分の言葉感が出ます。
時候の表現(カジュアル→フォーマル)
- 「毎日暑いですね」
- 「猛暑が続いておりますが」
- 「炎暑の候」
- 「酷暑の折」
- 「猛暑厳しき折」
- 「立秋とは名ばかりの暑さ」(残暑のとき)
- 「秋が待ち遠しい今日この頃」(残暑のとき)
安否を気遣う表現
- 「お元気ですか」
- 「お変わりございませんか」
- 「いかがお過ごしでしょうか」
- 「皆様お健やかにお過ごしのこととお喜び申し上げます」
結びの表現
- 「ご自愛ください」
- 「夏バテにお気をつけて」
- 「お身体を大切にお過ごしください」
- 「皆様のご健康をお祈り申し上げます」
- 「貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます」(取引先)
差出年月の書き方
結びの最後には年月を書きます。表記の流派が複数あるので、相手の年代に合わせて選びます。
- 令和○年 盛夏:暑中見舞いの最も一般的な表記
- 令和○年 晩夏:残暑見舞いの最も一般的な表記
- 令和○年 八月吉日:日付までは絞らず、月だけを書く時の表記
- 令和○年 葉月(はづき):8月の和名。風流な表現
- ○年○月○日:洋風で、相手がカジュアルな場合
「和暦・西暦変換」で令和○年と西暦を相互変換できます。
喪中の相手へは送ってよいか
年賀状と違い、暑中見舞い・残暑見舞いは季節のあいさつであって慶事ではないため、喪中の相手にも送れるのが基本です。
ただし、四十九日が明けていない場合や、相手の心情を考えると、いつものお祝いごとめいた表現は避けるのが無難です。
- 夏のイラストは控えめなものにする(金魚や朝顔など、明るすぎないもの)
- 結びは「ご自愛ください」「お力落としのないように」などにとどめる
- 本文は短めに、相手の心情に配慮した文面に
- 自分の家庭の楽しい近況は控える
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