パスポート申請のヘボン式特殊ルール|撥音M・促音・長音省略を例で覚える
ヘボン式は子音+母音の表で覚えがちですが、外務省パスポート申請ではそれだけでは足りません。撥音「ん」のM/N使い分け・促音「っ」のT補完・長音O/Uの省略・ヴ→B――この4つの特殊ルールを実名で覚えると、戸籍氏名の99%は迷わず綴れます。
1. 撥音「ん」のM/N使い分け
原則は N。例外は B・M・P の前だけ M に変わる:
- ・Bの前:難波 NAMBA/南部 NAMBU/神戸 KOMBE
- ・Mの前:本間 HOMMA/今村 IMMURA/間宮 MAMMIYA
- ・Pの前:三瓶 SAMPEI/東部 TOMPU/三浦 SAMPO(読み次第)
- ・それ以外は全てN:神田 KANDA/健太 KENTA/真一 SHIN'ICHI
覚え方:「ンを書くとき、次が B・M・P なら M、それ以外は N」。SHIN'ICHI のようにアポストロフィを入れる例は、原則として綴り字としては入れず連続して書きます(外務省綴方表に明記されたルール)。
2. 促音「っ」の子音重ねとT補完
原則は 次の子音を重ねる:
- ・服部 HATTORI(っ+と=TT)
- ・吉川 KIKKAWA(っ+か=KK)
- ・松下 MATSUSHITA(撥音なし。促音なし。比較例)
- ・別府 BEPPU(っ+ぷ=PP)
例外は CHI/CHA/CHU/CHO の前。C を重ねず T で補完:
- ・発地 HOTCHI(っ+ち=TCHI)
- ・八丁 HATCHO(っ+ちょ=TCHO)
- ・立花 TACHIBANA(促音なし。比較例)
覚え方:「っ+ち系は CC ではなく TC」。CCHI と書くと外務省窓口で訂正を求められます。
3. 長音O・Uの省略
ヘボン式パスポート式では 母音O・Uを使った長音は書かないのが原則:
- ・こう→KO:幸太 KOTA/光太郎 KOTARO
- ・よう→YO:洋子 YOKO/陽介 YOSUKE
- ・りょう→RYO:亮子 RYOKO/良介 RYOSUKE
- ・ゆう→YU:優子 YUKO/祐介 YUSUKE
- ・おお→O:大野 ONO/大西 ONISHI/大谷 OTANI
- ・うう→U:宇佐 USA(伸ばし音なし)/空海 KUKAI(くう→KU)
注意点:「いとう」「いとお」とフリガナしていても、いずれも ITO と綴ります(外務省綴方表の特例)。
4. 末尾「オオ」だけ OO 表記の特例
長音省略の唯一の例外は 末尾の「オオ」がフリガナ「オ」のとき:
- ・妹尾(セノオ)SENOO
- ・高藤(タカトオ)TAKATOO
- ・横尾(ヨコオ)YOKOO
末尾の「オウ」がフリガナ「ウ」のときは省略します(高藤=タカトウ→TAKATO/伊藤=イトウ→ITO)。フリガナがオで終わるかウで終わるかを必ず確認してください。
5. 「ヴ」はB表記が原則
戸籍に「ヴ」を含む氏名がある場合は、すべて B に置き換えます:
- ・ヴァ → BA(ヴィヴィアン BUIBUIAN または BIBIAN)
- ・ヴィ → BI(ヴィヴィアン)
- ・ヴ → BU(ベートーヴェン BETOBEN)
- ・ヴェ → BE
- ・ヴォ → BO(ヴォードレル BODORERU)
外務省は VA/VI/VU/VE/VO の表記を「使用不可」と明記しています。戸籍に外国系姓があり、どうしてもV表記を希望する場合は事前相談が必要です。
6. 戸籍氏名10例の特殊ルール解析
- ・難波幸太郎:NAMBA KOTARO(M/長音省略)
- ・服部洋子:HATTORI YOKO(促音/長音省略)
- ・三瓶りょうこ:SAMPEI RYOKO(M/長音省略)
- ・八丁亮介:HATCHO RYOSUKE(T補完/長音省略)
- ・妹尾優子:SENOO YUKO(末尾OO/長音省略)
- ・伊藤大野:ITO ONO(長音省略×2)
- ・本間真一:HOMMA SHIN'ICHI(M/撥音)
- ・別府ヴィヴィアン:BEPPU BUIBUIAN(促音/ヴ→B)
- ・吉川光太:KIKKAWA KOTA(促音/長音省略)
- ・横尾祐介:YOKOO YUSUKE(末尾OO/長音省略)
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