手軽屋
ツール一覧

結婚内祝いの品物選びと表書きマナー

所要時間:約8分

結婚内祝いとは — 披露宴に招待しなかった人への返礼

結婚内祝いは結婚式の披露宴に招待しなかった人からお祝いをいただいた場合のお返しを指します。 披露宴に招待した場合は、引き出物がお返しを兼ねているため別途内祝いは不要。 会費制パーティの場合は、頂いたお祝いとパーティの飲食代の差分で内祝いの要否・金額を決めます。

贈るタイミング — 挙式・入籍から1ヶ月以内

結婚内祝いは挙式・入籍から1ヶ月以内に贈るのが基本です。 入籍が先で挙式が後の場合は、挙式から1ヶ月を起点とするケースが一般的。 挙式・入籍前にお祝いをいただいた場合も、お返しは挙式・入籍後の1ヶ月以内にまとめて贈ります。

ハネムーンが挙式直後に入る場合は、ハネムーンお土産+内祝いの品を同梱して贈ると効率的。 遅れてしまった場合は「遅ればせながら」と一言添えて贈ります。

相場 — 1/3〜半返しが基本

結婚内祝いの相場は、出産内祝いと同様いただいた額の3分の1〜半額が全国的な目安。 友人・同僚には半返し、上司・親戚・両親には1/3が一般的です。 3万円のお祝いには1万〜1万5,000円、5万円のお祝いには1万5,000〜2万5,000円のお返しが目安となります。

のし紙 — 紅白結び切り10本水引

結婚関連の慶事には紅白結び切り(10本)の水引を使います。 結び切りは「一度結んだらほどけない」=「結婚は人生で1度きり」を意味するため、結婚祝い・結婚内祝い両方で使用。 水引10本は「両家10人=2家族の絆」を表すと言われ、通常の慶事5本より格上の扱いです。

蝶結びは「何度あっても嬉しい出来事」用なので結婚では使わない、というのが最も重要な間違いポイント。 出産内祝いと同じ感覚で紅白蝶結びを選ぶと作法違反になります。

表書き — 「寿」と「内祝」の使い分け

結婚内祝いの表書きは「寿」または「内祝」。 「寿」は最もフォーマルで結婚の慶事専用、「内祝」は内祝い全般で使える汎用表記。 両家の家風や相手の年代に合わせて選びますが、迷ったら「寿」が無難です。

名入れのパターンは大きく3つ:

  1. 新姓のみ:苗字が変わった場合の最もシンプルなパターン。「山田」と書く。
  2. 両家連名:旧姓と新姓を併記。右に新姓、左に旧姓を小さく添える。
  3. 新郎新婦の名前連名:新姓の下に新郎・新婦の名前を並べる。右に新郎名、左に新婦名。

夫婦別姓の場合や事実婚の場合は、両者の姓名を併記しても問題ありません。

避けたい品物(タブー)

  • 刃物:「縁を切る」を連想。包丁・はさみ・ナイフは贈らない。
  • 割れ物:「割れる」=「別れる」連想。陶磁器・ガラス食器は本来NG。ただし最近はブランド食器が定番化しており、相手の好みを確認できる場合は問題なし。
  • 櫛(くし):「苦」「死」を連想。
  • 緑茶:弔事の引き物の定番のため、慶事では避ける(紅茶・コーヒーはOK)。
  • 4・9のつく数:4個セット・9個セットは「死」「苦」連想で避ける。3・5・7個セットが無難。
  • ハンカチ:「手巾=てぎれ」読みで「縁切り」を連想。最近は気にしないが、年配の方には避けたほうが安全。

定番の品物 — 何が喜ばれるか

  • カタログギフト:相手が自分で選べる安心感。金額調整も容易で、結婚内祝いの最大派閥。
  • 焼き菓子・洋菓子:日持ちと小分け配布のしやすさ。ブランド菓子折りは中堅の定番。
  • 紅白うどん・そうめん:「白×紅」の縁起物。年配の方や親戚に好評。
  • タオル:実用性と日持ちで万人受け。今治・泉州タオルのブランドが安定。
  • 調味料・お米:日常で必ず使う実用品。1万円以上のお返しでも嫌味にならない。
  • ペアグラス・夫婦茶碗:自家用に1セット買って残りを内祝いに、というのは避ける。新姓2人の名入れができるサービスは特別感あり。

高額(5万・10万円)への対応

両家の親戚・主賓・恩師などから5万〜10万円といった高額のお祝いをいただいた場合、機械的に半返しすると「お祝いを受け取らないも同然」のニュアンスになり失礼にあたることがあります。 目安は1/3返しに抑え、その代わりに直接挨拶に伺う・夫婦の写真付きお礼状を添える・結婚式の写真アルバムを共有するなど、形のないお礼を厚めにします。

職場連名・代表者からまとめて

職場の部署一同・◯◯課一同から連名でいただいた場合は、1人あたりの負担額×人数の合計が「いただいた額」として計算。 それを1人あたり1/3〜半返しで個包装の小分けギフトを用意し、職場へ持参するのが定番。 代表者宛に高額品1個を贈るのは避けます。

挨拶状の文例

文例:

このたびは私たちの結婚に際しまして、心温まるお祝いをいただき誠にありがとうございました。 おかげさまで◯月◯日に挙式を済ませ、新しい生活をスタートいたしました。 ささやかではございますが、内祝いの品をお贈りいたします。 今後とも夫婦ともどもよろしくお願い申し上げます。

「お返し」「重ね重ね」「再婚」「別れる」「切れる」「終わる」など離縁・再婚を連想する忌み言葉は避けます。

関連ツール・記事