元利定額・元金定額・残高スライド:リボ払いの3大方式を計算式と数字で見比べる
残高30万円・年率15%という同じ条件で、4つのリボ方式の月次支払・完済までの長さ・手数料総額を計算式付きで並べます。
そもそもリボ払いの方式は何種類?
リボ払いは大きく分けて以下の方式があります。
- ・元利定額方式:手数料込みで毎月一定額を支払う
- ・元金定額方式:元本充当分が一定額+手数料を毎月支払う
- ・残高スライド定額方式:残高の階段で毎月の定額がスライド変動
- ・残高スライド定率方式:残高に対する一定率(例:残高の5%)を毎月支払う
- ・ミニマムペイメント方式:最低支払額(例:1万円)のみを支払う
同じ「リボ払い」と書かれていても、カード会社や「お支払コース」によって採用方式が異なります。 会員規約や利用明細の「お支払コース」欄に明記されているので、まず確認してください。
同じ残高30万円・年率15%で何が変わるか
残高30万円・年率15%(月利1.25%)という同じ条件で、4方式を比較します(概算)。
| 方式 | 支払額の決め方 | 完済まで | 手数料総額 |
|---|---|---|---|
| 元利定額(1万円) | 毎月1万円(手数料込み) | 約35ヶ月 | 約4.6万円 |
| 元金定額(1万円) | 元本1万円+月の手数料 | 30ヶ月 | 約5.8万円 |
| 残高スライド定額 | 残高30万円台は1万円→徐々に減る | 約45ヶ月 | 約6.5万円 |
| 残高スライド定率(5%) | 月初残高×5% | 理論上完済しない* | 支払総額∞* |
*残高スライド定率(5%)×月利1.25%の場合、月支払額が常に手数料を上回るため完済はしますが、進捗が極めて遅くなります(80ヶ月超)。
「同じ毎月1万円」でも、元利定額と元金定額で手数料総額が約1.2万円変わる。残高スライドはさらに重い。 数字で並べて初めて「どの方式かを意識する重要性」が見えます。
各方式の計算式
月利 r = 年率 ÷ 12(年率15% → 月利1.25%)として、各方式の計算式を整理します。
- 元利定額方式:当月手数料 = 月初残高 × r、元本充当 = 月支払額 − 当月手数料、月末残高 = 月初残高 − 元本充当
- 元金定額方式:当月手数料 = 月初残高 × r、月支払額 = 元本定額 + 当月手数料、月末残高 = 月初残高 − 元本定額
- 残高スライド定額方式:階段(例:残高30万円台→1万円、20万円台→8千円、10万円台→6千円)に応じて月支払額が変動。中身は元利定額の階段運用
- 残高スライド定率方式:月支払額 = 月初残高 × 一定率(例:5%)。残高が減るほど月支払も減るため、完済が極めて遅くなる
- ミニマムペイメント方式:月支払額 = 規約最低額。手数料が大きく、元本充当はわずか
手軽屋のシミュレーターが採用する方式と限界
リボ払い返済シミュレーションは「元利定額方式」で計算しています。理由は次の通りです。
- ・もっとも一般的:日本のショッピングリボでは元利定額・元利定額スライドが主流
- ・計算がシンプル:月支払額が一定なので家計に組み込みやすい
- ・増額効果が見やすい:「+5,000円増額で何ヶ月・何万円節約か」を直感的に示せる
一方で、残高スライドや元金定額のカードでは結果がずれます。正確な金額はカード会社の会員ページのシミュレーションで確認してください。 本ツールは「いまの負担規模をつかむための目安」として使うのが最も実用的です。
自分のカードがどの方式かの調べ方
- ① カード会員ページにログイン、「お支払方法」「リボ設定」を開く
- ② 「お支払コース」「お支払方式」の欄を確認
- ③ 「定額(手数料込み)」と書かれていれば元利定額方式
- ④ 「定額(手数料別)」「元金定額」と書かれていれば元金定額方式
- ⑤ 「残高スライド」と書かれていれば残高スライド方式(定額/定率の別もチェック)
- ⑥ 不明な場合はカード会社のサポートに「お支払方式は何ですか?」と問い合わせ
方式が分かったら、手軽屋のシミュレーターで元利定額を基準に試算し、 会員ページのカード会社シミュレーターで答え合わせをする、という二段構えが最も精度が高いです。