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トーナメント方式の仕組みと歴史

シングルイリミネーションの基本構造、馬上槍試合の語源、英語・日本語での意味の違い、リーグ戦との使い分け

1. 定義:勝ち残り式・ノックアウト方式

Wikipedia「トーナメント方式」の定義によれば、トーナメントとは「試合・競技で、敗者を除いていき、勝者どうしが戦い抜いて優勝を決める試合方式」のこと。日本語では「勝ち残り式」「勝ち抜き戦」とも呼ばれ、英語ではknockout tournament / knockout systemに相当します。リーグ戦(総当たり戦)に比べて試合数が少なくて済むのが大きな特徴で、参加者数Nに対して試合数はN−1試合(決勝戦まで含めて)と計算できます。例えば16チームのトーナメントなら15試合、8チームなら7試合で優勝者が決まる。これに対しリーグ戦では16チームなら120試合(N×(N−1)/2)が必要で、トーナメントは「短期間で優勝者を決めたい」「会場時間が限られている」場面に最適化された方式です。

2. 基本形:シングルイリミネーション方式

シングルイリミネーション方式(single-elimination tournament)は、1試合負けたらその時点で脱落し、勝者同士で対戦を繰り返して優勝者を決める方式。日本語で単に「トーナメント」と言えばこの方式を指すことがほとんどです。対戦表は二分木構造で、参加者数が2のn乗(2/4/8/16/32/64...)のときに最もきれいに収まり、すべての参加者が同じ試合数で頂上に到達できます。参加者数が2のn乗にならない場合は、対戦表が完全な二分木にならず、一回戦に参加しないチーム(シード)が出てきます。シードの選定方法はWikipediaによれば「ランダムに選ぶ」「レイティングや他の大会成績で選ぶ」の2方式が紹介されています。

3. 準々決勝・準決勝・決勝の呼び方

シングルイリミネーション方式では、対戦表の下の段から順に第n回戦と呼ぶのが基本ですが、最後の3回戦には特別な呼称があります。準々決勝(Quarterfinal / 1/4ファイナル)→準決勝(Semifinal / 1/2ファイナル)→決勝戦(Final)の順で進み、Wikipedia定義では準々決勝という呼称を使わずに「準決勝の前まで第n回戦」と呼ぶ慣行もあります。準決勝の敗者同士の試合は3位決定戦(third-place play off)と呼ばれ、オリンピックや国際大会では銅メダル決定戦として実施されます。陸上競技や競泳のようなレース形態では、準決勝で各組の上位半数が「A決勝(big final)」、下位半数が「B決勝(small final / 順位決定戦)」に進む方式も使われます。

4. 語源:中世騎士の馬上槍試合

「トーナメント」の語の由来は、中世ヨーロッパで騎士が行った「馬上槍試合(tournament)」です。Wikipediaによれば、実際の戦争の代わりに行われ、名誉のみならず金品、時には領土まで賭けたため死者が出ることもあったとされます。中世の馬上槍試合は複数の騎士が一対一で対戦して勝ち残る形式で、現代スポーツのトーナメント方式の原型となりました。一方、現代英語の「tournament」は競技方式というより「大会」「選手権」を意味する広い言葉として使われ、例えばFIFAワールドカップで「final tournament」と言えば、予選を勝ち抜いた出場国による本大会全体を指します。本大会の決勝トーナメント部分は「Knockout stage」と呼び分けられます。

5. 英語と日本語の用法の違い

英語と日本語では「トーナメント」の意味範囲が異なります。英語のtournamentは大会・選手権を指す広義の言葉で、その中でknockout(勝ち抜き戦)/round-robin(総当たり)/Swiss(スイス式)などの試合方式が選ばれます。一方、日本語では「トーナメント=勝ち抜き戦」とほぼ同義で使われ、「決勝トーナメント」という和製英語まで生まれています。Wikipediaによれば、日本サッカー協会(JFA)は2015年以降「決勝トーナメント」の呼称を廃止する方針を取り、Knockout stageに合わせる動きがあります。ただしゴルフ・テニスでは英語のtournamentに近い「大会」の意味で使われ、競技団体によって扱いが異なります。本ツールは部活・サークル・社内レク向けに、日本語の慣行に合わせ「トーナメント表=勝ち抜き戦の組合せ表」として設計しています。

6. リーグ戦との使い分け

トーナメント方式の対比となるのが「リーグ戦(総当たり戦/round-robin)」で、すべての参加チームが他のすべてのチームと少なくとも1回は対戦する方式。リーグ戦は試合数が多くなる一方、全チームの実力が反映されやすく、運の要素が薄まります。トーナメントは短期間で優勝者を決められる一方、初戦で強豪同士が当たると一方が早期脱落するため、「クジ運」の要素が強い。使い分けの目安は、①参加チーム多数(10以上)+短期間決着=トーナメント、②参加チーム少数(4〜8)+実力に近い順位を出したい=リーグ戦、③両者の長所を組み合わせたい場合は予選リーグ+決勝トーナメントの2段階方式が主流です(FIFAワールドカップ・高校野球甲子園など)。本ツールで組合せを作成してから、リーグ戦・対戦表ツールで予選リーグ表を併用するのも一案です。

手軽屋ツール実践手順

  1. 参加チーム数を集計し、リーグ戦かトーナメントかを判断
  2. トーナメントなら2/4/8/16の最小枠を選ぶ
  3. 本ツールでチーム名を入力
  4. 必要ならシャッフルで組合せを決定
  5. A4横で印刷し、掲示用・進行用に2枚体制で運用

関連ツール

参照: Wikipedia「トーナメント方式」Wikipedia英語版「Single-elimination tournament」コトバンク「トーナメント」