PDF回転シリーズ #2
契約書PDFの向きを整えてから先方に送るコツ
契約書PDFは「印影が読めるか」「印刷したときに字が縦に流れるか」「電子契約サービスで署名欄が縦に並ぶか」が見映えに直結。送付前のチェック観点と、現場での回し方を整理します。
なぜ送付前に向きを揃えるのか
相手先に契約書PDFを送るとき、向きがバラついていると以下のリスクが発生します。
- ・先方がそのまま印刷→紙が横向き出力されて差し戻し
- ・電子契約サービス(クラウドサイン・GMOサイン・DocuSign等)にアップした際、署名欄が横倒しで認識される
- ・押印画像(電子印鑑)が斜めや逆さまに見えて、相手の信用を損ねる
- ・先方法務担当のPDFビューア(Acrobat Reader等)で開いたときに「自動回転表示」と「印刷時の向き」がズレる
送る側の事前30秒のひと手間で、相手側の差し戻しを完全に防げる、という意味で投資対効果が極めて高い作業です。
電子契約サービスでの注意点
クラウドサイン、GMOサイン、freeeサイン、DocuSign、Adobe Acrobat Signなど、主要な電子契約サービスでは、アップロード時にPDFの「/Rotateエントリ」(ISO 32000-1規定の回転メタデータ)をそのまま反映します。横倒しのPDFをそのまま上げると、署名欄・押印欄の配置ガイドが横向きに出てきます。
重要:電子署名済みPDFは、回転メタデータの書換でも署名検証が無効化される可能性があります。「署名前に向きを整える → アップロード → 署名」の順番が鉄則です。
送付前チェックリスト
印影と回転の関係
押印した契約書をスキャンしてPDF化した場合、印影は画像として埋め込まれています。PDFを90度回転させると、印影も一緒に90度回って表示されるので、見た目には自然です。
一方、PDFに後から電子印鑑を貼り付けた場合は、印影レイヤーが独立しているため、PDF全体の回転で印影の位置がずれる場合があります。電子印鑑は「向きを整えてから貼る」のが安全です。
機密性の確保
契約書PDFは機密情報の塊なので、向き直しのために外部のオンラインPDFツールにアップロードするのはリスクです。本ツールはPDFをサーバーに送らず、ブラウザ内で完結処理します。pdf-lib v1.17のsetRotation APIを使い、Cloudflare WorkersにもR2にも一切保存しません。
NDA締結相手向けの草案、未公開M&A契約書、雇用契約書なども安心して使えます。社内法務・経理部門のフロー組み込みでも、サーバー送信ゼロを根拠に説明できます。