授乳・離乳の支援ガイド2019年改定で何が変わった?
12年ぶりの改定で、離乳期の名称・卵黄・鉄分・液体ミルク・災害時対応など実務に直結する改定が多数。 初産の親御さんが押さえるべきポイントをまとめます。
改定の背景
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」は、2007年に初版が公開され、2019年3月に12年ぶりに改定されました。 この間に、災害時の液体ミルク販売開始、食物アレルギー研究の進展、 鉄欠乏性貧血と離乳食の関係解明など、母子栄養の知見が大きく動いた背景があります。
主な改定ポイント6つ
- 離乳期の名称復活: 前回廃止された「離乳初期/中期/後期/完了期」が復活。 5〜6ヶ月=初期、7〜8ヶ月=中期、9〜11ヶ月=後期、12〜18ヶ月=完了期。
- 卵黄を離乳初期から推奨: 食物アレルギー予防のため、固ゆで卵の卵黄を生後5〜6ヶ月から少量ずつ。 「早めの導入が予防になる」という近年の研究結果が反映されました。
- 鉄分摂取を生後6ヶ月から: 従来は9ヶ月以降とされていた鉄分強化食品の積極利用が、6ヶ月から推奨に。 鉄欠乏性貧血が乳児に多いという疫学データを踏まえた改定です。
- 液体ミルク対応の追記: 2019年から国内販売が始まったため、調乳不要の利便性と災害時の活用を明記。
- 災害時の調乳方法を明示: 硬水のペットボトル水を避ける、紙コップで代用、残りは処分、など具体的な指針。
- 授乳婦の食事も配慮: 母親の栄養が母乳に影響することから、授乳期の食事バランスも記載。
親が今日からできる対応
改定の中身は厚労省ガイド本体(PDF)と母子栄養協会の解説記事に詳しいですが、 家庭ですぐ意識できる5つは次の通り。
- 生後5〜6ヶ月から固ゆで卵黄を耳かき1杯程度から導入する
- 6ヶ月以降は鉄分強化のフォローアップミルク・赤身魚・レバーペースト
- 調乳水は軟水(日本の水道水・国産ベビー用水)を選ぶ
- 液体ミルクを1本備蓄しておく(災害時・夜間の救援用)
- 離乳食の進度はガイドの「目安」を絶対視せず、子の発達に合わせる