足の正しい計測法とJIS S 5037:足長・足囲・足幅とE/EE/EEE/EEEEワイズの選び方
日本のJIS S 5037規格にもとづき、足長・足囲・足幅の3軸で正しい計測法を解説。ワイズ(E〜EEEE)の意味と日本人の標準値、自宅での実測手順までを整理します。
JIS S 5037の3軸:足長・足囲・足幅
JIS S 5037「履物のサイズ表記」は、日本人の足を3つの軸で記述します。海外サイズが「足長」だけの1軸表記なのに対し、日本式は3軸ある分、より正確に足の形に合わせられます。
- ・足長(あしなが):かかとから一番長い指の先端までの長さ。cm表示。0.5cm刻み
- ・足囲(あしかこい):親指の付け根と小指の付け根を通る周径。mm表示で1mm刻み
- ・足幅(あしはば):親指〜小指の付け根の横幅。mm表示で1mm刻み
- ・3軸の関係:足長は靴の長さを、足囲・足幅は横幅と甲の高さを決める要素
- ・標準的な日本人:足長24.5cm/足囲245mm/足幅98mmが目安(メーカー資料)
- ・海外サイズとの違い:US・UKは足長のみで番号を決めるので、幅広・甲高の日本人には合いにくい
A〜EEEEの「ワイズ」とは
JIS S 5037のワイズ(足囲表記)は、足長ごとに足囲・足幅をA〜EEEEの9段階で分類します。同じ24.5cmでも、E、EE、EEE、EEEEで靴の横幅と甲の高さが大きく違います。
- ・細幅側 A・B・C・D:細身の足。日本市場ではほぼ流通しない
- ・E:女性のJIS標準。ASICS等の婦人靴で多い
- ・EE:男性のJIS標準・女性のやや幅広。日本のスニーカー定番
- ・EEE:男性の幅広。日本の革靴・ビジネスシューズで頻出
- ・EEEE(4E):超幅広。ムーンスター・ミドリ安全等が展開
- ・足長同じでEEEはEより1段階大きい:足長24.5cmならEは足囲245mm、EEEは260mm
- ・ブランドのワイズ非表示:海外ブランドはワイズ非表示が多い。Nike・adidas等はだいたいD〜E相当
自宅でできる計測手順
ブランノックデバイス(米国式計測器)がなくても、紙と定規・メジャーで十分正確に測れます。靴専門店に出向く前に自宅で測ると、店頭での選択が早くなります。
- ・手順1: A4の紙を用意:硬い床に置き、紙の上に素足で立つ。座って測らない
- ・手順2: 鉛筆を垂直に立てて足の輪郭をなぞる:鉛筆は床に対して90度に保つ
- ・手順3: かかと〜つま先(一番長い指)を測る:これが足長
- ・手順4: メジャーで親指と小指の付け根の周径を測る:これが足囲
- ・手順5: 親指〜小指付け根の横幅を測る:これが足幅
- ・手順6: 左右両方測る:必ず両足。差が5mm以上あれば大きい方に合わせる
計測のタイミングと誤差要因
同じ足でも、時間帯や立ち方で5〜10mm変動します。誤差要因を理解した上で計測しないと、せっかく測っても靴選びを誤ります。
- ・夕方に測る:朝より3〜5mm大きい。1日歩いた後の状態が正解
- ・立った状態で:座った状態だと足長が5〜10mm短く出る。必ず立つ
- ・両足均等に体重を:片足だけに体重を載せると幅が変わる
- ・素足で:靴下を履くと5mm程度大きく出るが、靴下を履いて履く靴なら靴下込みで測る
- ・女性は生理周期:浮腫みやすい時期は3〜5mm大きくなる。普段の状態で測る
- ・左右の差5mm以内が普通:5mm以上違うなら大きい方に合わせ、小さい方はインソールで調整
- ・計測直後に靴を選ぶ:時間を空けずに選ぶ、メモ帳にcm/mmを書いて持ち歩く
捨て寸・成長期・大人の選び方
靴の内寸=足長そのままでは窮屈です。「捨て寸」と呼ばれる前後のゆとりが必要で、目的・年齢で適切な値が変わります。
- ・大人スニーカー:足長+5〜10mmの捨て寸。歩行時に足が前に動く分
- ・大人革靴:足長+10〜15mm。革靴は形状が固定で前後余裕が必要
- ・子供靴(成長期):足長+5〜10mm。3〜6ヶ月で買い替え前提
- ・登山靴:足長+10mm前後。下りで指がつま先に当たらない余裕
- ・ランニングシューズ:足長+10mm。サイズアップ気味が標準
- ・パンプス・ヒール:足長+5mm程度の比較的タイトなサイズ感
- ・計測+捨て寸=表記サイズ:例)足長24.5cm+捨て寸0.5cm=表記25cmの靴を選ぶ