家庭の騒音目安:家電・足音・話し声を環境基準と照らす
家のなかで聞こえる音は、何dBくらいなのか。エアコン・冷蔵庫・掃除機・足音・話し声などを「環境省の環境基準(住宅地 昼55dB/夜45dB)」と並べて整理しました。賃貸や戸建てで「うちの音は許容範囲か」を判断するときの基礎データとしてどうぞ。
環境省の環境基準(住宅地)
環境省告示の「騒音に係る環境基準について」(環境庁告示第64号)では、騒音を測定する場所と時間帯ごとに基準値が定められています。住宅地(地域類型AA・A)の屋外の場合、目安は次の通りです。
| 地域 | 昼(6〜22時) | 夜(22〜6時) |
|---|---|---|
| 住宅専用(AA・A) | 55dB以下 | 45dB以下 |
| 住宅+商業混在(B) | 55dB以下 | 45dB以下 |
| 商業・工業混在(C) | 60dB以下 | 50dB以下 |
※ 環境基準は「屋外測定」が原則。室内に伝わる音はおおむね10dB前後低くなりますが、構造や窓の状態で変動します。
家電・生活音の典型dB
東京都環境局や各家電メーカーのカタログ値を参考にした、室内1m前後で測ったときの目安です。
| 音源 | 目安dB | 夜間基準との関係 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫(運転中) | 25〜35dB | 基準内 |
| エアコン(弱) | 30〜40dB | 概ね基準内 |
| 空気清浄機(中) | 40〜50dB | 夜間は基準超のことも |
| 普通の会話 | 55〜65dB | 基準超 |
| 洗濯機(脱水) | 55〜65dB | 基準超 |
| 掃除機 | 60〜75dB | 大幅に基準超 |
| テレビ(やや大きめ) | 60〜70dB | 基準超 |
| 大人の足音(フローリング) | 50〜60dB | 基準超になりやすい |
| 子どもが走る音 | 60〜80dB | 大幅に基準超 |
「うちの音」をどう測るか
典型値は目安なので、実際にどれくらいかは本ツールで測ってみてください。測るときのコツは3つあります。
- ・音源から1m離して測る:1mを基準にした典型値と比較しやすくなります。
- ・30秒〜1分の平均で見る:瞬間値だけだと足音1回などピークに引きずられます。
- ・マイクは安定した位置に置く:手に持つと触れる音や呼吸音が拾われて+10dBくらい変動します。
「環境基準超」でも違法ではない
環境基準はあくまで「望ましい水準」であり、超えたからといって即違法ではありません。住宅の中の生活音は基準を超えるのがむしろ普通で、隣家への影響を判断するのは「受忍限度」という別の概念です。
目安としては、自治体の公害苦情で「夜間に屋外で55dBを継続的に超える」「平日昼間でも65dB以上が続く」あたりが本格的な調査対象になりやすい水準。家庭内の音はこれよりずっと弱まって伝わるので、深夜の足音・楽器・大音量テレビなど「ピークが長く続くもの」が現実的な相談対象になります。