手軽屋
ツール一覧

生涯1,800万円枠と売却枠復活の仕組み|簿価管理を完全解説

金融庁「NISA特設ウェブサイト」の制度設計に基づき、生涯非課税限度額1,800万円の内訳、 成長枠1,200万円の上限、売却枠の翌年復活、簿価管理のルールを順を追って解説します。

生涯非課税限度額1,800万円とは

新NISAでは、1人あたり生涯1,800万円までの非課税投資が可能です。 このうち成長投資枠は1,200万円までという内訳制限がありますが、つみたて投資枠だけで1,800万円フル活用することもできます(金融庁ポータル)。

簿価管理とは

新NISAの生涯枠は「簿価(=購入時の取得価額)」で管理されます。 値上がりして時価が増えても枠を消費しない、値下がりして時価が減っても枠は回復しない、というのが原則。

時価ではなく簿価で管理する仕組みのおかげで、長期保有して値上がりした人ほど含み益分が非課税の恩恵を最大化できます。

売却枠の翌年復活ルール

金融庁「NISAのよくある質問」によると、生涯枠1,800万円のうち、保有商品を売却した翌年1月に売却分の簿価が枠として復活します。

タイミング枠の動き
2026年1月:100万円購入残り1,700万円
2027年6月:150万円で売却(取得価額100万円)その年は残り1,700万円のまま
2028年1月:100万円分復活残り1,800万円に戻る

注意点:復活するのは「翌年1月」であり、売却した同じ年に再投資はできません。 また、年間投資枠360万円(つみたて120+成長240)の制限は別途かかるため、 1月に復活してもその年に追加で投入できるのは360万円が上限です。

シミュレーション:30代の住宅資金例

30歳でつみたて枠月10万円積立を開始 → 35歳で1,800万円分の枠を使い切り、評価額が2,400万円に成長。 40歳で住宅頭金として1,800万円分を売却(取得価額ベース)した場合の枠の動き。

年齢残り枠イベント
30歳〜34歳1,800→0万円毎年360万円積立で5年で枠フル使用
40歳:売却0万円(年内)2,400万円受領 → 翌年に簿価1,800万円分が復活
41歳1,800万円頭金支払い後、改めて積立再開可能
41〜45歳1,800→0万円5年で再度フル枠投入(合計2サイクル)

売却して非課税で受け取った含み益600万円(2,400万-1,800万円)はそのまま手元に残り、翌年から枠が完全に戻るのが新NISAの大きな特徴です。

簿価管理の落とし穴

仕組みはシンプルですが、誤解しやすいポイントが3つあります。

旧つみたて/一般NISAとの関係

2023年までに旧つみたてNISA(年40万円・20年)・旧一般NISA(年120万円・5年)で投資した資産は、新NISAの1,800万円枠とは「外枠」で管理されます。 旧制度の非課税期間(20年/5年)満了後は、特定口座等に払い出されるか、課税口座へ移管されます(金融庁)。 新NISAの枠とは独立して動くので、旧NISA保有者は併用しながら新NISA枠をフル活用するのが基本戦略。

枠を効率的に使うコツ

関連ツール

新NISAシミュレーターで、生涯枠1,800万円までの到達年数や、利回り3/5/7%別の将来資産額を計算できます。 売却シナリオを試算しながら、自分のライフプランに合った枠の使い方を考えてみてください。