なぜSNS投稿前に透かしを入れるのか
自作のイラスト・写真をX・Instagram・Pinterestに投稿すると、保存→再投稿(無断転載)されてしまうことがあります。著作権情報センター(CRIC)の公的Q&Aでも、SNSへのアップロードは著作権法第23条第1項の「公衆送信権」が働き、許可なく行えば侵害になることが明示されています。透かし(ウォーターマーク)は、無断転載者への心理的抑止と、見つけたときの「これは私の作品である」という証明の助けになります。
推奨設定の黄金比
| 項目 | 推奨値 | 理由 |
|---|---|---|
| 位置 | 全面ななめ繰り返し | トリミングで除去できない |
| 文字 | @SNSアカウント名 / © 名前 | 権利者明示 |
| サイズ | 3〜6% | 絵柄を邪魔しない |
| 濃さ | 20〜40% | 薄すぎず濃すぎず |
| 色 | 明るい絵柄→白 / 淡色背景→黒 | 背景に合わせる |
SNS別の追加配慮
X(旧Twitter)
JPEG圧縮で画質が大きく劣化するため、透かしは少し濃いめ(35〜45%)でも読みやすさを保てます。「画像のみのクリエイター情報」が表示されないので、透かし内アカウント名は重要な誘導手段です。
正方形・縦長を考慮して、ななめ繰り返しの密度をやや高めに。スクリーンショットでの再投稿が多いので、画面全体に透かしが散る設定が有効です。
「保存」が前提のプラットフォームで、出典が消えやすい構造です。透かしに自分のサイトURLか屋号を入れて、保存先からでも辿れるようにします。
pixiv・Tumblr・Misskey
イラスト系プラットフォームでは作者名タグが効きやすいですが、無断再投稿対策としては透かしが必須。pixivはオリジナル投稿者の表示が強いものの、外部転載対策に透かしを入れておくと安心です。
無断転載を見つけたら
自分の作品が無断転載されているのを見つけたら、まずスクリーンショットで証拠を保存します(URL・投稿日時を含めて)。次に各SNSの権利侵害申告窓口から削除申請を出します。
- X:ヘルプセンター「著作権の侵害を報告」フォーム
- Instagram:ヘルプセンター「知的財産の侵害を報告」
- Pinterest:「著作権侵害の報告(DMCA)」
- YouTube:著作権侵害の申し立てフォーム(DMCAテイクダウン)
- TikTok:「知的財産権侵害の報告」
自分が著作権者であることの証拠として、透かし入り版の元画像・PSD・RAWファイル・投稿日時のメタデータを提示できると申請が通りやすくなります。
法的根拠(CRIC公的Q&Aより)
著作権情報センター(CRIC)の公的Q&Aで、SNSへの著作物アップロードは「公衆がその著作物にアクセスすることを可能にする(送信可能化)」とともに、公衆送信権(第23条第1項)が働くと明示されています。許可なくアップロードすれば民事の差止請求(第112条)・損害賠償(第114条)の対象、悪質な場合は刑事罰(第119条、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金)の対象になります。
やりがちな落とし穴
- 透かしが薄すぎる:濃さ5〜10%だと圧縮や明度調整で簡単に消える
- 右下のみ:トリミングで切り落とされる。全面ななめ推奨
- 白い透かし+白い背景:見えない。背景に合わせて色を変える
- 絵柄の上に大きく入れる:見映えが損なわれて誰も保存しない(露出機会を失う)
- SNSアカウント名だけで本名なし:アカウント変更後に追跡不能になる。© 屋号など長期同定できる名称を併用
本ツールで一発設定
画像に透かしを入れるで、推奨設定「全面ななめ繰り返し+濃さ30%+白文字」を初期値から微調整して、自分の作品スタイルに合わせてください。画像は端末内Canvas処理で、未公開作品でも外部送信されません。