ローリングストックとは
ローリングストック(循環備蓄)は、農林水産省「家庭備蓄ガイド」や首相官邸「災害が起きる前にできること」で推奨されている備蓄手法。 普段から食べているレトルト食品・缶詰・カップ麺・飲料水を「少し多めに」買い、古いものから消費し、食べた分を買い足すというサイクルです。
- ・専用の非常食を別管理しない:管理コストゼロ
- ・賞味期限切れが起きにくい:日常で消費されるため
- ・食べ慣れた味で過ごせる:停電時のストレス軽減
- ・家計負担が少ない:普段の買い物の延長
始め方:5ステップ
- 普段食べている保存食品をリストアップ
レトルトカレー、サバ缶、カップ麺、即席味噌汁、レトルトご飯、ペットボトル水など。普段から消費していないものはローリングストックに向きません。
- 家族×日数の必要量を計算
防災備蓄の必要量計算で目標量を出します。3日分を基準にスタート。
- 普段の買い物に「少し多めに」追加
例:毎週レトルトカレーを2個食べる家庭なら、3個ずつ買う。1個が在庫として積み上がります。1か月で4個、2か月で8個に。
- 古いものから食べる順番を意識
パントリーの手前に古いもの、奥に新しいもの。FIFO(先入れ先出し)が基本。
- 食べた分を買い足す
消費したらメモして次の買い物で補充。週末の買い物リストに「備蓄補充」欄を作るのがオススメ。
買うべき品目リスト(カテゴリ別)
主食(炭水化物)
- ・レトルトご飯(サトウのごはん等):常温保存6か月〜1年
- ・カップ麺:6か月
- ・乾麺(パスタ・うどん・そば):2〜3年
- ・パックご飯・玄米パック
- ・シリアル・グラノーラ
主菜(タンパク質)
- ・サバ缶・ツナ缶・サンマ缶:3年
- ・コンビーフ・大豆ミート缶
- ・レトルトカレー・ハヤシ・シチュー:6か月〜1年
- ・レトルトおでん・肉じゃが
- ・乾燥豆・乾燥湯葉
副菜・汁物
- ・即席味噌汁・即席スープ:6か月
- ・乾燥わかめ・乾燥野菜
- ・梅干し・漬物の真空パック
- ・コーン缶・トマト缶
- ・乾燥ひじき・切干大根
嗜好品・栄養補助
- ・チョコレート・羊羹・乾パン(精神安定効果)
- ・カロリーメイト・SOYJOY
- ・ゼリー飲料(inゼリー等)
- ・ドライフルーツ・ナッツ
水のローリングストック
ペットボトル水は2年程度の賞味期限がありますが、開封後は早めに消費。普段から箱買いし、日常の飲料水として使い、空いた分を買い足します。
- ・2Lペットボトル:6本入1ケース×3ケース(4人家族の3日分)
- ・500mLペットボトル:避難時の持ち運び用に1ケース
- ・賞味期限切れの水でも飲用以外には使える:手洗い・歯磨き・洗面など
期限管理のコツ
- ・パントリーの「見える化」:透明収納ボックスで在庫が一目でわかるように
- ・賞味期限ラベルを貼る:油性マジックで購入月を缶や箱に書く
- ・賞味期限管理アプリ:「賞味期限管理」「Stockreminder」等で通知
- ・月1回の在庫チェック:第1日曜など定期化
- ・賞味期限1か月前の食品から献立に:「期限間近メニュー」を家族で楽しむ
調理用水・調理エネルギーも忘れずに
食べ物だけ揃えても、調理用水・カセットコンロ・燃料がなければ食べられません。
- ・カセットコンロ+ボンベ(1人1週間6本目安)
- ・湯沸かし用ケトル(カセットコンロ対応)
- ・ラップ(皿に巻いて使えば洗わずに済む)
- ・紙皿・割り箸・使い捨てスプーン
- ・アルミホイル(簡易調理器具・保温に)
避けた方が良い備蓄食品
- ・冷蔵・冷凍必須のもの(停電で全滅)
- ・調理時間が長いもの(カセットボンベの無駄遣い)
- ・水を大量に使うもの(脱水のリスク)
- ・塩分が極端に高いもの(脱水悪化)
- ・普段食べないもの(ローリングストック失敗の原因)
月1回の防災献立DAY
月1回「防災献立DAY」を設定し、備蓄食品だけで1日を過ごすと、本番のシミュレーションになり期限管理も同時にできます。
- ・朝:カップ麺+レトルトご飯
- ・昼:サバ缶+乾パン+ドライフルーツ
- ・夜:レトルトカレー+アルファ米+即席味噌汁
- ・水とカセットコンロのみ使用
- ・足りないもの・要らないものを家族で議論
使ってみる
出典:農林水産省「家庭備蓄ガイド」「災害時に備えた食品ストックガイド」、首相官邸「災害が起きる前にできること」、 政府広報オンライン「いつもの食品で、もしもの備えに」。