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尺・寸・間の使い分けと曲尺・鯨尺の違い

現代の日本で公的に通用する尺の係数は、計量法に基づいて「1尺=10/33メートル」と定められています。本記事では曲尺と鯨尺・間・寸・分・厘の関係を整理し、使う場面でどちらを選ぶべきかをまとめます。

1. 曲尺(かねじゃく)は何センチ?

建築・大工で使われる「曲尺」は、計量法施行令で「1尺=10/33メートル」と定められた長さです。実数では約30.30303…cmで、本ツールの「尺」の係数はこの値を使っています。一般に「1尺=約30cm」と言われるのは、この曲尺のことです。

2. 鯨尺(くじらじゃく)はなぜ違う?

和裁・呉服で身丈や袖丈に使われる「鯨尺」は、曲尺の1尺2寸5分にあたります。1尺=37.878…cm、つまり約37.9cmです。同じ「尺」という字でも、曲尺と鯨尺は約25%も長さが違うため、寸法表が鯨尺の場合は鯨尺用に係数を掛け直す必要があります。本ツールは曲尺を採用しているため、和裁の寸法は別途換算してください。

3. 間(けん)は6尺で約1.818m

建築で使う「1間」は曲尺6尺、つまり1.81818…mです。柱の芯々間隔、襖(ふすま)の幅、畳の長辺、京間・関東間といった呼び方の基準にもなっています。実際の畳は地域で「京間(約191cm)」「中京間(約182cm)」「江戸間(約176cm)」「団地間(約170cm)」と細かく異なるので、間=1.818mはあくまで法律上の基準値として扱ってください。

4. 寸・分・厘の階層

曲尺は10進法で細かくなります。1尺=10寸、1寸=10分、1分=10厘、1厘=10毛です。1寸は約3.03cm、1分は約3.03mm、1厘は約0.303mmです。曲尺で5寸といえば約15.15cmで、設計図や指物の寸法に「五分五厘」と書いてあれば、5.5分=約16.7mmの長さを指します。

5. 場面別の選び方

・宮大工、お寺の改修、骨組みの寸法 → 曲尺
・和裁、反物、着物の身丈・裄丈 → 鯨尺
・茶道具・骨董・金工 → 慣習的に曲尺が多い
・お遍路の道のりや古い地図の「1里=36町=3.927km」「1町=60間=109.09m」も曲尺系です。鯨尺は長さの単位なので、面積(坪・反・畝)や体積(升・合)には使いません。

6. ツールで確認したいとき

本記事の数値は単位換算ツールでそのまま確かめられます。曲尺の尺・寸・間に対応していますので、寸法表に書かれた「五寸三分」「2尺8寸」のような表記をcm・mmに直すのに使ってください。鯨尺の数値は、曲尺の値に1.25を掛ければ近似できます(厳密には1尺2寸5分=1.25倍)。

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