古い文書には大字(だいじ)が並ぶ
戦前の登記簿・売買契約書・遺言書・帳簿などには、算用数字ではなく漢数字、それも大字(壱・弐・参・拾・萬)が並んでいます。改ざんを防ぐ目的で、明治・大正・昭和初期は公式書類のほとんどが大字書きでした。今でも不動産登記や商業登記の一部、相続関連書類などでは、金額を漢数字で記載する実務が残っています。
大字早見表(壱から京まで)
| 通常 | 大字 | 意味 |
|---|---|---|
| 一 | 壱 | 1 |
| 二 | 弐 | 2 |
| 三 | 参 | 3 |
| 五 | 伍 | 5 |
| 十 | 拾 | 10 |
| 千 | 阡・仟 | 1,000 |
| 万 | 萬 | 10,000 |
| 億 | 億 | 100,000,000 |
| 兆 | 兆 | 1,000,000,000,000 |
| 京 | 京 | 10,000,000,000,000,000 |
億・兆・京には大字は基本ありません。「壱億」のように「壱」と組み合わせます。
「壱億弐千参百四拾五萬六千七百八拾九」を読む
漢数字は位ごとに「桁+単位」を並べる仕組みです。万の位までを4桁ずつ区切り、その上に億・兆・京が乗ります。例の文字列を区切って読みます。
- 壱億= 1 × 100,000,000 = 100,000,000
- 弐千参百四拾五萬= (2×1000 + 3×100 + 4×10 + 5) × 10,000 = 23,450,000
- 六千七百八拾九= 6×1000 + 7×100 + 8×10 + 9 = 6,789
- 合計= 100,000,000 + 23,450,000 + 6,789 = 123,456,789
この読み方をしなくても、本ツールの入力欄に漢数字をそのまま貼り付ければ自動的に数字に変換されます。
現代の登記書類でも漢数字を使う場面
不動産登記の所有権移転登記や商業登記の資本金登記では、金額を漢数字で記載する実務慣行があります。これは登記簿が長期間保管されること、後から改ざんされないように頑健な書式が求められることが理由です。司法書士・行政書士に依頼すれば手書き・印字を含めて適切な書式で作成してくれますが、自分で書類を起こす場合は「金壱百萬円」「金壱億円」のような大字書きが使われることを覚えておくと役立ちます。
本ツールで逆変換(漢数字→数字)
漢数字変換の入力欄に古文書・登記書類から読み取った漢数字(「壱億弐千参百四拾五萬六千七百八拾九」など)をそのまま入力すると、現代の数字(123,456,789)が表示されます。位付き表記のほか、「一二三四五」のように桁を並べた書き方にも対応しています。