学歴欄はどこから書く?
時代と提出先で異なります。多くの転職エージェントが推奨する標準ルール:
- ・新卒・第二新卒:中学校卒業から書く(小学校は書かない)
- ・20代中盤〜30代前半の転職:高校入学から書く(中学校卒業は省略可)
- ・30代後半以降の転職:最終学歴の1つ前(高校 or 大学)から書く
- ・役員クラス・管理職転職:大学だけでもOK。職務経歴書に重点
目安:「学歴欄が職歴欄より目立つのは新卒・第二新卒だけ」。中堅以降は職務経歴で勝負します。
元号と西暦、どっちで書く?
JIS X 6303の履歴書様式はどちらも認められています。実務で使われている基準:
- ・官公庁・教員採用・公務員試験:元号(昭和・平成・令和)が無難
- ・外資系・IT・スタートアップ:西暦が一般的。グローバル人事のフォーマットに合わせる
- ・日系大手・伝統的企業:どちらでもOKだが、企業の指定様式があれば従う
- ・転職サイト・エージェント経由:システムが西暦入力前提のことが多い。西暦で揃えるのが現実的
必ず守ること:履歴書1枚の中で元号と西暦を混在させない。職歴欄と学歴欄も同じ表記で揃える。
浪人した場合の書き方
浪人期間は履歴書に書きません。空白の年が出るだけで、合格した大学の入学年を書きます。
例:2020年3月高校卒業→1浪→2021年4月大学入学
- ・学歴欄に「予備校在籍」は書かない(学歴ではない)
- ・2020年4月〜2021年3月の空白は質問されたら「大学進学のため浪人」と口頭で答える
- ・多浪(2浪以上)の場合も同様:浪人年数は履歴書では伏せて、面接で聞かれたら正直に答える
留年・休学した場合の書き方
留年・休学は履歴書に明記が原則。卒業年は実際の卒業年(=遅れた年)を書きます。
- ・留年:「2018年4月 ◯◯大学 入学/2023年3月 ◯◯大学 卒業」と書き、面接で「研究テーマで延長した」「資格取得で1年追加した」など説明
- ・休学:休学期間を「2020年4月〜2021年3月 休学(理由:海外留学/病気療養)」と書くか、卒業年だけ実際の年で書く
- ・留学・ワーホリでの休学:「海外留学のため休学」とプラス要素として書く。経歴の強み
- ・病気・家庭事情:履歴書には「一身上の都合」、面接で適切に説明
中退の場合の書き方
中退も必ず書きます。隠すと経歴詐称になります。
- ・大学中退:「2018年4月 ◯◯大学経済学部 入学/2020年3月 同大学 中途退学」と書く
- ・理由は「一身上の都合」で十分:面接で聞かれたら準備した回答を
- ・専門学校中退:同様に書く。専門学校でも履歴書上は「専門課程入学/中途退学」
- ・「卒業」と書く絶対NG:在籍記録から学歴確認されて経歴詐称が発覚すると即解雇事由
編入学・大学院の書き方
- ・4年制大学への編入:「2018年4月 ◯◯短期大学 入学/2020年3月 同短期大学 卒業/2020年4月 △△大学経済学部 3年次編入学/2022年3月 △△大学経済学部 卒業」
- ・大学院修士課程:「2022年4月 ◯◯大学大学院 経済学研究科修士課程 入学/2024年3月 同大学院 修了」(卒業ではなく修了)
- ・博士課程:博士前期/後期で分けて書くか、まとめて「博士課程」と書く
- ・MBA・社会人大学院:同様に「修了」。職歴と学歴の両方を時系列で並べる
学校名の正式表記
- ・高校:「◯◯県立△△高等学校」「私立□□高等学校」が正式。「県立」「私立」と「高等学校」は省略しない
- ・大学:「◯◯大学経済学部経営学科」まで書く。学部・学科を省略しない
- ・専門学校:「◯◯専門学校 △△学科」。専修学校でも履歴書では「専門学校」表記でOK
- ・高専(高等専門学校):「◯◯工業高等専門学校 △△学科」。本科5年・専攻科2年を区別
- ・学校統廃合で名前が変わった場合:在籍当時の名称で書く。「(現:◯◯高校)」とカッコ書き
年度確認の実務フロー
- 学歴計算ツールで生年月日からストレート進学時の年を出す
- 浪人・留年・休学の年数を手動で加算
- 卒業証書・成績証明書・卒業アルバムで実際の卒業年を確認
- 転職エージェント担当者にドラフトを見せて添削依頼
- 志望企業の指定様式があれば最終確認
「卒業証書が手元にない場合」:学校事務局に連絡すれば、卒業証明書(300〜500円)を発行してくれます。1週間程度で郵送。
転職エージェントが実務で見ているポイント
- ・空白期間の整合性:卒業から最初の職歴までの間に説明できない空白がないか
- ・元号⇔西暦の混在:1枚で揃っているか
- ・学校名の省略:「高等学校」を「高校」と書いていないか
- ・専門分野とのマッチ:応募職種と関連学部・学科のマッチをアピールできているか
- ・追加資格取得の年月:学歴の下に資格欄を続けるか別書類にするか